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  • 2015.06.27

(記事紹介)労働者と脳卒中

2014年6月26日 毎日新聞「<脳卒中>自殺や事故リスク10倍 発症から5年以内」

 脳卒中を発症した人は、5年以内に自殺や不慮の事故で死亡するリスクが約10倍に増えるとの調査結果を、国立がん研究センターの研究チームがまとめた。海外に、脳卒中から1年以内はうつ病にかかるリスクが高まるとの研究結果があるが、自殺や事故死との関係を調べたのは初めて。
 1990年から約20年間、8県の約9万3000人(調査開始時40~69歳)の健康状態を追跡調査した。期間中に512人が自殺し、うち22人は脳卒中を発症していた。発症しなかった人と比べると、発症から5年以内は自殺の危険性が約10倍に上った。5年以降は差がなかった。
 また、交通事故や転落、転倒などの「外因死」で亡くなった728人の分析でも、脳卒中から5年以内のリスクは約10倍になった。
 分析した国立精神・神経医療研究センターの山内貴史研究員は「脳卒中はまひや言語障害が残ることが多く、発症から数年間は心理的なストレスが大きいと考えられる。事故死が多いのも、後遺症と関係があるのではないか。リハビリ中の精神面のケアが大切だ」と話す。
 厚生労働省によると、脳卒中を含む脳血管障害の患者は国内に約120万人。死亡率は下がっている一方、後遺症が残った患者の社会復帰が課題になっている。


脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血等)は死に至ることもある危険な病気ですが、運良く助かった場合にも半身不随や高次脳機能障害などの重い後遺症が残ることがあります。もともと脳梗塞後にメンタル不調をきたしやすいことが知られており、今回の研究はそれに加えて自殺リスクや事故リスクも高まることを報告したものです。

脳卒中は高齢者の病気と考えられがちですが、40〜50代の働き盛りで発症することは稀ではありません。また、働いている人が脳卒中で倒れた場合に復職できる確率は50%程度に過ぎないというデータがあり、仮に復職できても以前と同様のパフォーマンスを上げるのは難しいことが少なからずあります。よって労働者と会社は協力して脳卒中予防に取り組む必要があります。
脳卒中のリスク因子には高血圧、脂質代謝異常、糖尿病、喫煙、多量飲酒、長時間労働、慢性的な睡眠不足などがあります。

・毎年健診を受ける
・正しい生活リズム、生活習慣を身につける
 (十分な睡眠、禁煙、節酒、減塩、体重コントロール等)
・長時間の残業は避ける(80時間以上はハイリスクと考えましょう)

以上の点に留意し、従業員の脳卒中発症ゼロを目指しましょう!

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