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  • 2015.07.08

(記事紹介)メンタル不調と生活習慣病の関連について

2014年7月5日 読売新聞「高齢糖尿病患者、3割にうつ症状」

 高齢の糖尿病患者の3割にうつ症状があり、症状が重いほど合併症も多い傾向にあるという調査結果を、東京女子医大糖尿病センターの石澤香野助教らがまとめた。
 2012年から、外来の糖尿病患者約1万人を追跡調査。同年にアンケートに答えた65歳以上の高齢患者4365人を分析し、患者の30.6%に当たる1334人にうつ症状があった。うつ症状がない人、軽症のうつ、中等度以上のうつと3段階に分け、合併症との関連を調べたところ、うつ症状が重い人ほど、視力低下や神経障害によるしびれ・痛み、自律神経障害が多くなる傾向にあった。また、過去1年間の入院回数も多くなっていた。
 調査責任者の内潟安子・糖尿病センター長によると、老化による身体機能の低下と共に、うつが原因で運動量などが減り、血糖の値が悪くなって合併症を起こすパターンと、合併症の影響や不安からうつ症状が出るパターンの双方向からの影響があるとみられる。内潟センター長は「精神科や心療内科と連携するほか、薬剤師や看護師、栄養士、理学療法士らを総動員して心身の健康を守るべきだ」と話している。


 今回紹介した研究結果は高齢糖尿病患者を対象としたものですが、以前から生活習慣病とメンタル不調との間には強い関連性が指摘されています。
 メンタル不調になると、活動量の低下や薬の副作用で太りやすくなると同時に身体疾患の治療意欲も低下することから、生活習慣病が悪化しやすくなります。一方で、生活習慣病に伴う合併症は患者さんのストレスを増強し、メンタル不調の悪化につながります。さらに、過重労働などの強いストレスがかかると、交感神経活動の過剰な興奮などを通じて、生活習慣病とメンタル不調の両方に悪さをします。
 このような悪循環を断つためには、心身両面からのアプローチが欠かせません。まずは長時間労働などで強いストレスを受けていないか確認し、必要に応じて働き方を変えてみましょう。3食摂取や節度を持った飲酒、十分な睡眠時間の確保などの健康管理も重要です。また、健診などで異常を指摘された場合は、悪化する前に適切な治療を受けましょう。自分一人の力では限界を感じたら、早めに産業医にも相談しに来てください。

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