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東京銀座の産業医事務所 セントラルメディカルサポート

Column記事

2018.10.19

風疹について

風疹とは、風疹ウィルスによっておこる急性の発疹性感染症です。主症状は発疹、発熱、リンパ節の腫れなどです。風疹は「3日麻疹」とも呼ばれ、麻疹に比べると感染力や症状は比較的軽く、15-30%程度の人は感染しても症状が出ないまま治癒します。ただし大人の方が重くなりやすく、関節痛などで1週間以上仕事を休まなくてはならないこともあります。

風疹の流行で一番問題になるのは先天性風疹症候群です。妊娠初期(20週ごろまで)の女性が風疹にかかると、胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障がいをもった赤ちゃんがうまれる可能性があります。妊娠中はワクチン接種ができないので、事前に免疫をつけて予防することが大切です。

風疹予防には、MR混合ワクチンと呼ばれる、麻疹と風疹のワクチンを混ぜたものを幼少期に2回接種するのが基本です。現在は法律で接種が義務付けられていますが、年代によっては接種回数が少なかったり、歳をとって免疫が下がってしまうケースもあります。ワクチン接種や感染の有無が分からない人は、採血検査で一度ご自身の免疫力(抗体価)を確認してみてください。
*多くの自治体の保健所では、妊娠可能性のある女性と同居人を対象に、抗体検査を無料で実施しています。

風疹は医師でも診療経験が稀なほど、日本での感染リスクが低下しています。しかし以前は多くの方が亡くなっていましたし、今も妊婦さんを中心に健康リスクが高い病気なので、ぜひ注意を怠らないようにしてください。なお、万一発症しても、法律上休業が必要な感染症ではありません。しかし周囲にうつしてしまうとインフルエンザよりも多大な問題が生じうるため、早めに会社に伝えて感染力がなくなるまで自宅療養するようにしてください。

厚生労働省の資料
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/poster04.pdf

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