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東京銀座の産業医事務所 セントラルメディカルサポート

Column記事

2019.10.05

日本の喫煙状況の現状と健康について

国立がん研究センターによる最新のがん統計によれば、2017年にがんで死亡した人は373,334人(男性220,398人、女性152,936人)で、死亡者数が最も多かったがんは、男性で肺がん、女性で大腸がんでした。たばこが肺がんの危険を高めることは良く知られていますが、日本人を対象としたデータで、たばこが大腸がんの危険も高める可能性が指摘されており、日本人のがん予防の上で、禁煙は重要な課題となっています。2018年3月に作成された第3期「がん対策推進基本計画」では、2012年の第2期計画と同じく「2022年度までに成人喫煙率を12%とすること」が掲げられています。
では、日本人は今どのくらいたばこを吸っているのでしょうか。国の厚生労働省「国民健康・栄養調査」によると、2017年時点で、男性29.4%、女性7.2%、男女平均で17.7%が、たばこを吸っていました。また2015年のデータでは、たばこを吸う人のうち、重度喫煙者(1日21本以上)は男性で12.4%、女性で2.0%でした。男性の方が喫煙率が高く、かつ喫煙本数が多いことが分かります。日本の喫煙率はゆるやかに減少しており、2003年以降は重度喫煙者が減っていますが、近年禁煙率が下げ止まりになっていることも指摘されています。たばこを吸う人のなかにも、できればたばこをやめたい、もしくは本数を減らしたいと思っている人は少なくありません。しかし、もっと積極的な禁煙対策がなされない限り、2022年度までに成人喫煙率を12%とすることは困難でしょう。
たばこの煙の中には、発がん物質が含まれており、たばこを吸うと速やかに肺から血液を通じて全身の臓器に運ばれていきます。そして、たばこの煙の発がん物質が、様々ながんの原因となります。一方で、たばこを吸うことをストップできれば、20分以内に血圧や心拍が低下し、12時間で血中の一酸化炭素濃度が正常化し、1か月前後で咳や息切れが改善するなど、すぐに体調の改善が得られます。さらに長期的には、肺がんのリスクが喫煙者に比べて約半分に低下すると報告されています。30~40歳時点で禁煙に成功すれば、寿命が約10年延びるとも推定されているのです。
2020年の東京オリンピック開催に向けて、日本では禁煙の取り組みが徐々に加速しています。これを機会に、多くの喫煙者が自分自身の健康のためにも禁煙に取り組むことを期待しています。

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