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東京銀座の産業医事務所 セントラルメディカルサポート

Column記事

2015.01.13

(記事紹介)空間除菌について

2014年3月27日 日本経済新聞「「空間除菌」根拠なし 消費者庁、17社に措置命令」

二酸化塩素を発生させるグッズを部屋に置いたり首に掛けたりするだけで「空間を除菌できる」とうたった宣伝には根拠がなく、景品表示法違反(優良誤認など)に当たるとして、消費者庁は27日、販売する17社に再発防止などを求める措置命令(行政処分)を出した。


約10ヶ月前のニュース記事ですが、今でも当該グッズを事務所に置いてある企業が少なくないため、注意啓発のために引用しました。
空間除菌とは、「二酸化塩素等を発生させるグッズを使用することで空間(空気)を除菌し、風邪などの感染症を予防する」といった効能を主張する商品群を指します。確かに二酸化塩素には殺菌作用がありますが、インフルエンザをはじめとする多くの感染症は飛沫感染(咳をしたときに出る飛沫による感染)や接触感染(手指での接触を介した感染)が大部分であり、仮に空気を除菌できたとしても感染を防ぐことはできません。

また、オフィス内の空気は常に移動しており、除菌に必要な二酸化塩素濃度を保つことができるか明らかではありません。

さらに、高濃度の二酸化塩素は粘膜刺激作用があり、除菌できる程度の二酸化塩素濃度に慢性的に暴露された場合、特に化学物質に過敏な人に対しては健康被害が生じる可能性が否定できません。

因果関係は不明ですが、私の担当する企業では某社製品を置いてから頭痛などの症状を訴える方がいました。オフィスには従業員の健康を損ねるようなものを置かないのは大原則です。万が一健康被害が発症すれば会社の責任になりかねませんので注意して下さい。

最後に、インフルエンザやウィルス性胃腸炎などの感染症を防ぐためには、オフィス内の保温・加湿や手洗い・うがい、マスク着用といった対策の方がずっと有効です。これらの対策を行い、寒い冬も健康に乗り切りましょう!

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