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  • 2015.03.16

肥満症とメタボリックシンドローム

今回は中年男性に特に多い健康問題である、「肥満症」と「メタボリックシンドローム(通称メタボ)」について書いてみたいと思います。
*コラムの内容は厚労省資料から一部引用・改変しています。


1.肥満症とは

 肥満という単語は通常「からだが太っているという」という意味ですが、医学的に「肥満症」という言葉を使うときには、脂肪が一定以上に多くなった状態のことを指します。肥満症の判定には身長と体重から計算されるBMIという数値が用いられますが、これはBody Mass Index(肥満指数)の略で、以下の計算式で算出されます。BMIは22が標準で、25を超えると肥満症と判定されます。

例:170cm,80kgの人のBMIは80÷1.7÷1.7≒27.7
  170cmの人の標準体重は1.7×1.7×22≒63.6kg


2.肥満症のタイプ

 肥満症には主に2つのタイプがありますが、特に健康に悪影響が大きいのが内臓脂肪型肥満です。糖尿病などの生活習慣病は動脈硬化を通じて心筋梗塞や脳卒中を引き起こしますが、これらの疾患にはおなかのまわりの内臓に脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満が大きくかかわっていることがわかってきています。


3.メタボリックシンドロームとは

 内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態を、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)といいます。内臓脂肪が過剰にたまっていると、糖尿病や高血圧症、高脂血症といった生活習慣病を併発しやすくなります。さらに病気とは診断されない予備群でも、メタボリックシンドロームと併発することで動脈硬化が急速に進行します。40歳以上の男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドロームかその予備軍(肥満+1項目の人)だといわれています。


4.メタボの危険性

 日本人の三大死因は、がん、心臓病、脳卒中ですが、そのうち心臓病と脳卒中は、動脈硬化が要因となる病気です。メタボになると、糖尿病、高血圧症、高脂血症などが複数重なることによって動脈硬化を進行させ、ひいては心臓病や脳卒中といった命にかかわる病気を急速に招きます。

 メタボによって引き起こされる病気の発症の危険性は、危険因子の数と大きくかかわっており、危険因子の数が多くなるほど危険度は高まります。例えば心臓病の場合、危険因子がない人の危険度を1とすると、危険因子を1つもっている場合は5.1倍、2つもっている場合は5.8倍、3~4個もっている場合では危険度は急激に上昇し、35.8倍にもなるといわれています。


5.メタボを予防するには

 厚生労働省の指針では、「1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ」が推奨されています。内臓脂肪を減らすためには、まずは日頃からの運動習慣を身につけておくことが大切です。活発な身体活動を行うと、消費エネルギーが増えたり、身体機能が活性化したりすることにより、血糖や脂質がたくさん消費されるようになり、内臓脂肪が減少しやすくなります。その結果、血糖値や脂質異常、高血圧が改善されて生活習慣病の予防につながります。

 また、食べ過ぎや欠食などの乱れた食生活は内臓脂肪をためる原因になります。バランスのとれた適切な量の食事を心掛けるとともに、食事をする時間や食べ方などにも注意し、1日3食規則正しく食べましょう。

 具体的な目標設定ですが、日本ではメタボに伴う肥満の多くが軽度~中等度(BMI25以上30未満)です。その改善には、1日の摂取エネルギーが1200~1800Kcal程度の、比較的軽い食事制限を行います。これに運動療法を組み合わせて3~6ヵ月のうちに、当初の体重の5%減量を目指して進めます。運動量の目安は以下のHPも参考にして下さい。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/metabo02/yobou/undo/index.html


6.特定健診、特定保健指導について

 40歳以上75歳未満の被保険者を対象として、メタボの予防・解消に重点をおいた生活習慣病予防のための健診・保健指導が実施されています。これを「特定健康診査(特定健診)」・「特定保健指導」と呼びます。

 特定健診には腹囲測定やアンケート項目が含まれますが、被用者の場合は定期健康診断に合わせて行われることが通常です。特定健診で高リスクと判断された人には、医師・保健師・管理栄養士等による保健指導(特定保健指導)が行われ、メタボ改善へのサポートが得られるようになっています。

 特定健診・保健指導は未受診による罰則等はありませんが、皆さんの健康を守るために行われるものです。該当する方は定期健診と合わせて必ず毎年受診しましょう!

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