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  • 2016.04.28

(生活習慣病)糖尿病とうつについて

うつは生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症)や狭心症・心筋梗塞、脳梗塞などと関連することが知られています。特に糖尿病とうつには深い関連があり、糖尿病を持っている方がうつ病・うつ状態を合併する頻度は、一般人口の約2倍と報告されています。これはなぜなのでしょうか。

実は、糖尿病とうつには双方向性の関連があります。うつを持っている方では、食欲の亢進や食生活が不規則になることによる食べ過ぎ、身体活動量の減少、ストレスに対する交感神経系の活性化や炎症性サイトカインの上昇といった体内反応などがあわさって、糖代謝異常が生じやすくなります。一方で、糖尿病患者さんでは、糖尿病と診断された時や合併症を生じた時に精神的な負担が生じやすく、食事制限や運動、血糖値測定などの自己管理を求められることも負担となって、うつを生じやすくなります。

糖尿病とうつを併発すると、生活の質が低下してしまうだけでなく、糖尿病性腎症や網膜症といった合併症を生じる危険も高まることが報告されています。糖尿病合併症の頻度とうつの重症度には、強い関連があることも指摘されています。このような事態を避けるためにも、うつに早めに対処し、うつと糖尿病を同時に治療していくようにすることが大切です。糖尿病などの生活習慣病をお持ちの方で、最近、これまで楽しめていた趣味などに興味がなくなったり、悲しい気持ちが消えない、あるいは集中したり、物事の判断が難しく感じられるようになった、といった気持ちの変化がある場合、食欲の低下や体重減少、不眠・早朝覚醒などの体調の変化がある場合には、ぜひ主治医の先生に、こころと体の不調について相談してみてください。

まだ糖尿病やうつをお持ちでない方も、糖尿病やうつは、生活習慣や日々のストレスと結びついている面が大きく、朝日を浴びてバランスの良い朝食をとる、軽く体を動かしてエクササイズでストレスを解消する、暴飲暴食は控える、といったことは、これらの疾病の予防にも繋がります。新生活の疲れが出やすい頃ですが、心身の健康に気をつけて、初夏を乗り切っていきましょう!

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