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東京銀座の産業医事務所 セントラルメディカルサポート

Column記事

2017.03.06

がんと年齢

日本人の二人に一人は、一生の間に1回以上がんを罹患することが分かっています。しかもその三分の一は65歳までに発症するため、労働者ががんになることは決して稀ではありません。定期健康診断の法定項目には早期がんを発見するのに十分な項目が入っていないため、人間ドックなどを定期受診することで自分の体を守る必要があります。

その際、ぜひ知っておいていただきたい知識が「がんと年齢」の関係です。がんは身体のどの部位にもできますが、年齢によって発症しやすい部位が大きく変わります。

参考:国立がん研究センターがん対策情報センター
http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

上記HPのグラフを見ていただくと分かりますが、男性では全年齢を通じて消化器系のがん(胃、大腸、肝臓、胆のう・胆管、膵臓)が比較的多く、年齢が上がるに従い前立腺がんと肺がんの割合が増加します。

一方で女性はもっと極端な傾向があり、比較的若い時期は婦人科系のがんが極めて多いのが特徴です。例えば40代女性では罹患するがんのうち半分が乳がんなので、マンモグラフィーや乳腺超音波検査が非常に重要です。また50代ごろまで子宮がんや卵巣がんの割合も高いため、婦人科健診も積極的に受ける必要があります。なお高齢になるほど婦人科系がんの割合が減り、男性と同じような傾向になっていきます。

がんの治療は年々進歩していますが、いまだに見つかるタイミングにより生存率が全く異なります。転移のない早期がんでは9割近く治癒が期待できる一方、全身転移のある進行がんでは5年生存率が2割程度にとどまっています。正しい知識を身につけて早期発見・早期治療に取り組んでください。

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