来年春に卒業する大学生らを対象にした大手企業の採用面接が、経団連の指針に基づき本日6月1日から解禁されました。今年の就職戦線は、空前の人手不足を背景に学生優位の売り手市場となっています。過去もバブル期などに同じような状況がありましたが、今年の新たな変化として学生が「働き方改革」を重視している、という点があるようです。
10数年前までは学生も終身雇用・年功序列などの日本型雇用を当然のものと捉え、会社に対して滅私奉公することに疑問を持ちませんでした。しかしプライベートを重視する社会的な変化に加えて人材の流動化が進みつつある現代では、会社の規模や給料よりも自由な働き方に魅力を感じる学生が大幅に増えるのは当然の流れでしょう。
また就職活動とは別ですが、労働政策研究・研修機構の調査によると、若手社員のうち会社を辞める直前に週平均で60時間以上働いていた人の割合が23.8%に上ることが明らかになっています。これも若手社員が長時間労働を忌避していることの証左かもしれません。
今後労働時間管理がしっかりできない会社は若手社員から敬遠され、更に労働時間が延びてしまう、という悪循環が生じるようになるはずです。残業削減や在宅勤務制度の導入などを通じて若手社員がのびのび仕事を続けられる環境を作ることが会社の発展に必要であることを理解し、働き方改革を進めていきましょう。
Column記事
2017.06.01
働き方改革と新人採用
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