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東京銀座の産業医事務所 セントラルメディカルサポート

Column記事

2015.11.05

(記事紹介)夜間勤務の問題点

2014年11月5日 AFP=時事「シフト勤務、脳機能の低下と関連か」

シフト制勤務を10年以上続けている人は、脳の記憶力や認知力が低下する可能性があるとする研究結果が、4日に英医学誌「Occupational and Environmental Medicine(職業・環境医学)」で発表された。低下した脳機能は回復可能だが、それには少なくとも5年かかる可能性があるという。


人間の体内時計は約24時間周期となっており、これに合わせてホルモンや脳内物質の分泌が変化することが知られています。慢性的な夜間勤務やシフト勤務は体内時計のリズムを崩してしまうため、不眠症や循環器系疾患のリスクになることが以前から知られていました。今回発表された研究により、脳機能にも悪影響を与えることが明らかになったわけです。

そうは言っても、医療機関での夜間当直や24時間営業のコンビニ、鉄道整備など、夜間に仕事をしなければならない業務はいくつもあります。このような業種の労働者を守るため、労働安全衛生法により「特定業務従事者の健康診断」を受診させることが会社に義務づけられています。また、平成26年12月から施行されるストレスチェックも心身の不調を早期に見つけるために有用と考えられています。

夜勤明けやシフト勤務明けの方に是非試してみていただきたい、体内時計を早く正常化させる方法をいくつかご紹介します。健康に仕事を続けられるよう、セルフケアを心がけましょう!

1.朝日を浴びる
 強い光を浴びると体内時計がリセットされることが知られています。
 十分な睡眠時間が取れてなくても、とりあえず一度カーテンを開けて朝日を浴びましょう。

2.朝食を食べる
 夜勤明けは食欲がないことが多いですが、食べることで身体の活性が上がり、一日のリズムが作りやすくなります。
 特に朝食を毎日決まった時間に食べることが大切です。

3.昼寝は20分まで
 寝不足になるとつい昼寝をしたくなりますが、遅い時間に長い昼寝を取ると夜眠れなくなり、体内時計が狂ってしまいます。
 昼寝は「15時までに20分以内」と決めましょう。

4.日中に身体を動かす
 夜勤明けだからといって家の中でゴロゴロしていると、なかなか体内時計が元に戻りません。
 外に出て身体を動かす習慣を作りましょう。

5.就寝前1時間はリラックスタイム
 夜間勤務やシフト勤務の翌日は夕方以降に元気になる方が多いですが、遅い時間まで頑張り過ぎるのは良くありません。
 就寝時間前の1時間は飲食や入浴をせず、読書や音楽を聴くといったリラックスタイムを作り、スムーズな入眠につなげましょう。

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